【逆ハー引き寄せ】妄想を自重しようと思う
本日はぶろぐDEラジオをちょっとお休みしてご報告。
最近のマイブーム=高校生活疑似体験、オトナになれないひなおです。
【ダサさを極め隊】メンバーの影響か、なにやら青春真っ盛りテンションが抜けなくなり、脳内で高校生活を再エンジョイしていました。
とはいえ、別に制服萌でも、未成年に興味があるわけでもないです。
単純に、今現在の私という前提をガン無視で楽しみたかった。
ただそれだけ。で、これが楽しすぎてハマりにはまったわけです。
毎晩脳内、学園祭。ヒャッハー☆
そんなヒャッハーテンションのまま、遂に迎えたゲーマー男子との飲み会。
そう、ついにお会いしてきましたよゲーマー男子!
めちゃくちゃ面倒見の良さそうなオニーサンだったよ!予想以上のゲーマーさんで私一人だけテンションが天井をぶち抜いていたよ!
その他のメンバーもみんないい子!そして韓国系からガテン系まで幅広いジャンルのイケメンさん祭り!!目の保養だぁねぇ、とみんなで頷き合っていました。
年末はゲーマー男子のお家でタコパ&鍋パ&みんゴル祭りをやろうと盛り上がり、大変楽しいひと時を過ごしました。
この時、私たちはまだ知らなかった。
未だかつて体験したことのない事態にこの後遭遇することになることを。
まさに現実は小説より奇なり。
事件は、帰り道で起こった。
メンズ組とは路線が違う&テンションあがった女性陣がお茶をしたくなったので、メンズ組とは途中でわかれ、駅構内を3人で歩いていました。
すると、急然横からさっと飛び出してきた人影が。
「おねがいします!!僕とお喋りしてください!!!」
はい?誰?
なにが起きた??
突然目の前に跪かれ手を差し出されたら、誰だって固まると思う。
もちろん私たちも固まった。思考停止。え?酔っ払い?
無視して通り過ぎようとしたところ、更に横から
「お喋り!したい!ぼく、にほんご、ちょとできます!!」
とカタコトの日本語を操るニコニコ笑顔の少年が。でもどう見ても日本人。そして少年。
いやいやいやいや、少年よ。何故君はカタコトなんだい?
そして何故君は、というか君たちはおねーさんたちをナンパしようとするんだい?
まだこの時間、大学生とかいっぱい歩いてますよ?そちらにお声をかけるほうが良いと思いますよ??ていうか夜遅くまで出歩かずにおうちに帰りなさい!!!
さっきまでギャイギャイ騒いでいたことは棚に上げ、何故か急に大人ぶる我々に対し、いつの間に側に来ていたのか、仲間と思われる子達が口々に主張を始めた。
「俺達年上が好きなんです!!」
「タメとか年下とか興味ないんです!!」
「つーか俺らこれでも社会人なんです!!」
「だから奢ります!!女性にお金は出させません!!」
「ぼく、はーふ!おとーさん、にほんじん!」
「あ、こいつは日韓ハーフ。んで俺はアメリカ育ちの日中ハーフです!」
「で、あいつがロシアハーフ!日本語はペラペラです!」
「…どーも(ボソッ)」
いや、怖いから!囲まれたら怖いから!!
ていうか何そのハーフ率の高さ!!
ネタなの?ギャグなの?でもロシアハーフ君は確かにハーフ顔だ!!
て言うかおねーさんたちはもう帰るの!お茶して帰るの!!
大学生に毛が生えた程度の、飲んだくれ新社会人になんて興味ないの!!
しかしここで、メガネをかけたニコニコ笑顔のカタコトBOYが爆弾を投げつけてきた。
「ぼく、かんこく、ハーフだから、だめなの?」
ひぃぃぃぃぃ!!!!何そのデリケートな話題!!
誰もそんなこと言ってませんからぁぁぁぁぁぁ!!
ピキッと固まった私たちに、なおも悲しそうな顔で「しゃべりたい…」「なかよし、なりたい」と言い募るカタコトのメガネボーイ。
なんだこの罪悪感。普通に考えたら酔っ払いのナンパを回避という、至極真っ当な場面であるはずなのに何故か私たちがいじめっ子役のような感じになっている。解せぬ。
さらに「俺も日中ハーフだから、ちょっとその気持ちは分かる」なんてカタコト眼鏡君の肩をポンってしたりとか、なにそれそういう役割分担?
どうしよう。騙されている気がする。騙されている気はするけど心は痛む。
気付いたら「こ、国境とか関係ないよ!」「パパとママの奇跡的な出会いから生まれてきたんだから、そんな悲しそうな顔しないで!」と必死こいてフォローしていました。
何やってんだおれ。流されやすいにもほどがある。
でも万が一、これが演技や嘘じゃなくて本当だった場合のことを考えると胸が痛い。
そして気づけば何故か、女性陣の一人がぐいぐい手を引かれて遠くに連れ去られていた。ちょっ、何してんの!?と慌てて追いかけると、連れ去った当人は「ほら~やっぱりみんなも仲良くしたいんだよー」とお花畑全開なセリフをキラッキラの笑顔でほざいてきたので、何故か怒るに怒れず。私はとんだへっぽこ野郎です。
ぐいぐい引っ張られている子は、ものすごく困った顔で嫌がっているので何とかしてあげたい。さてどうしよう、と思っていると、横から「俺も―」という声がしたかと思うとガシッと手をつかまれました。「冷たいからあっためてあげます!」と笑顔で私の左手を包む高身長の関西弁BOY。
いや、無理!君が無理なんじゃなくて彼氏以外のメンズに触られること自体が生理的に無理!!放してお願い頼むから!私がブチ切れる前にその手を放してえぇぇぇぇ!!
と心の中で叫んでると、「あーっと、転んじったー」と棒読みなセリフで急に割り込んできたロシアハーフの美青年。
関西弁BOYの抗議を華麗にスルーして、そのまま私の左手を握ってずんずん歩き「よいしょっと」と言いながら、引っ張られている女の子の右手に私の左手を繋いでくれました。
2人してキョトンとしていたら「嫌だったでしょ?触られんの」と無表情で呟き「並んで歩いててあげるよ」と他のメンズ達からガードするように一緒に歩いてくれました。
なんだこの美青年。ちょっっ動悸!てか鼻血!!!
何なのその手馴れてる感!!やっぱ私たち騙されている気がする!!
そして気付けばカラオケへ。
3人揃って「一緒にいるとこなんて誰かに見られたらまじ死にたい」「今からでも逃げたい」「あれ?コレ夢かなぁ(現実逃避)」とそれぞれ頭を抱えたり遠い目をしたりしていました。
そんな事にはお構いなしで、早速盛り上がり始める新社会人メンズたち。
先程の高身長関西BOYに何故か気に入られ、同じくカタコトBOYは友人Aを、アメリカ育ち君は友人Bを気に入ったようで、女性陣で固まって座っていたところを引き離されました。
ううぅ、距離近い。怖い。そして無理。
いや可愛いけど!離れて見守ってる分には可愛いからイイんだけど!
何なんだこの勢いの良さ。本当に社会人なのか。酔っぱらってるからなのか。
お酒って怖い!!
そんなことを考えていたら「ねーねー、そろそろちゃんと話そー」「俺らも実は嘘ついちゃったし」などと言い始めた。
ハーフネタが嘘だったらブチ切れてやろうと思っていたのだが、幸か不幸かそれは本当だったらしい。彼らがついていた嘘。それは…
「ゴメンね。俺ら本当は高校生なんだ」
・・・・・・・・・は?
ゴメン。ちょっと聞き取れなかったわ?
というか聞き取りたくないわ???私の耳が今現実を拒否してるみたいなの。
「オレ18歳」
「俺は17」
「受験生なんだ」
・・・・・・・・。
今何時かなぁ?あ、もう22時越えてるじゃん。うん、これはあれだ。
条 例 違 反
わーい、私達タイホされちゃーう♪
って
アホかぁあぁぁあァァァ!!!!
なに馬鹿なことやってるのよ受験生!!
今12月!センター試験直前!!
受験するのにだってお金かかるんだよ?!
親にお金出してもらっておいて何してるの、このバカチンが!!!
と説教炸裂。
「俺はもう大学生だもーん」「俺も―」
どうやら彼らも私たちと同じく年齢にばらつきがあるらしい。
しかしそんなことは関係ない。年上なんだったら止めてあげなさいよ!!!
ふんぬぅ、と睨みつけていると「今日、やっとテスト終わったばっかでさ。息抜きだったんだ。調子こいてゴメン」と先程のロシアン美青年、いや美少年。あの手慣れてる感で驚愕の17歳。末恐ろしいにもほどがある。
「テスト終わったからって油断して!それで落ちたら後悔してもしきれないでしょ!」
「ホントごめんね?」
「私に謝ったって仕方ないでしょう?ご両親に謝りなさい!!!」
「あーうん。でも落ちないから平気だよ?」
そう言って「ナンパ相手の心配して怒ってくれるとか、マジやばい。大人ってやっぱいいよね?」と頭をポンポン。
お前はホストか!!
ここは桜蘭高校ホスト倶楽部か!!!!
全盛期のhyde様みたいな綺麗な顔しやがって!!!
君に耳元で囁かれているこっちの身にもなれ!!!
「じゃあココで勉強してれば少しは安心してくれる?」とガサコソ鞄を漁りだし、取り出したのはいわゆる赤本。表紙見て絶句。いわゆる6大学系。頭いい系。
その場にいた受験生&大学生、全員ガチで頭いい系の子たちだった。
当然英語もぺらっぺら。
あれ?私の心配ってもしかしなくても杞憂?
あれ?
「ねー問題出してよ。答えれるってとこ見せたら安心してくれるでしょ?」
やたら強気な美少年に押され、何故かカラオケで難関大学の受験問題をみんなで解くことに。
結論。うん杞憂だったね。
余裕で受かりそうですね。一般論で頭ごなしに叱りつけてごめんね。
「心配してくれて俺は嬉しかったけど?」とまた頭ポンポン。
うん、だから本当に君は17歳なのかな?27歳の間違いではなく?
相変わらずぐいぐい迫ってくる関西弁BOY(22歳)。
程良きところで阻止するロシアン美少年(17歳)。
この2人にサンドされた私と同じく、それぞれイケメン(というか美少年)にがっつり挟まれた友人2人もゲッソリしていた。
もうやめて!私達のライフはもうゼロよぉぉぉぉ!!!
カラオケが終わったころには、1曲も歌っていないにも関わらず、女性陣からは生気の欠片も感じられなかった。対象的に元気いっぱいな少年たち。
「このまま朝まで遊びたい!!」とキャッキャしているワンコ共の襟首ひっつかんで「いいからもう帰るよ?!」と叱りつける生活指導の先生のようになっていた。
そして一人だけクールすぎる最年少17歳の美少年。
そんなクール美少年。
カラオケから出たあと ダッシュでどこかに消えて行った。
そしてダッシュで戻ってきたので「どうしたの?」と聞くと「トイレ行ってた」とのお答え。
なんか可笑しくなって「なんでそんなに我慢してたの?」と笑ってたら、ちょっとムスッてした顔でそっぽ向かれました。
あー、こーゆーとこ高校生だなぁ、可愛いトコがあってホッとしたわ―。
…なんて思った私が馬鹿だった。
「オレがジュース取ってくるって部屋出ようとしたら、すっげぇ悲しそうな顔で『不安だから行かないで』って言ったの、そっちじゃん」
「オレに一緒にいて欲しい?って聞いたら、うんって言うからずっと我慢してたのに」
なんて言われたとこ想像してみて下さいみなさん。
まじ罪悪感と胸キュンで即死できます。ええ瞬殺です。
毎晩開催される我が脳内学園祭でも、確かに胸キュンワードは大量に飛び交っているし、壁ドンだろうがなに丼だろうが日常茶飯事。もうお腹いっぱい。
そんなお腹いっぱいな私の胃袋を簡単に破壊してくれたクール系美少年。
同じ10代や20代のオニャノコには一切興味がないと言い切る美少年。
追いかけられすぎて女が嫌になったと豪語するモテっぷり。
この先彼が、いつか素敵な女性と出会って素敵な恋愛が出来ますようにと、願わずにいられなかった。そんな合コン帰りのナンパ帰り。
そして脳内高校生活を、ちょっと自重しようと思った冬の夜。
私の誤算、それは彼らと自分との体力の差。
ホントあれ夢だったんじゃないかな…って今でもちょっと半信半疑。
でもさっきから「昨日ヤバかったよね?」「ロシア君とはどうなったのー?」「ちょっとその話詳しく聞かせてもらおうか?」ってダサさを極め隊メンバーからのラインがばんばん入ってきてるから、たぶん現実。
今夜もメンバー集結で英語でしゃべらnight☆
授業よりその後のお茶の方が長くなりそうな予感。