引き寄せ体質な母を考察してみた&私の引き寄せ初体験話
ふと、気づいたこと。
うちの母親の引き寄せ体質っぷりが、半端ないことに。
私の独断と偏見で、引き寄せ体質強さ別に家族を並べると恐らくこうなる。
母(全分野においてぶっちぎり)
私(担当:建物)
兄(ただしモテと棚ボタはぶっちぎり)
・
・
・
父
女性陣圧勝。
ちなみにこれは、まんま読書量に比例している。
読書、といっても経済学の本だのなんだのといった学術書は含めない。学術書だけで言えば、逆に父がダントツだ。
要は読んだときに心が躍るものであるか否か、なんだとおもう。
私の読書量が母に負けているのは年齢差と経済差だ。無念。
読書量に比例している、ようは『うきうきタイム』に没頭している時間が長い順という事になる。
兄はあまり本は読まないけどゲームの世界に行きっぱなしで帰ってこないので、そのへんが良かったのだと思う。
私の場合、物心ついた時から本が好きだった。
お外で遊ぶよりも、おやつを食べるよりも、何よりも本を読む時間が好きだった。
玩具やお人形を買ってとねだった記憶はないし、実際ほとんど無かったらしい。
ただただ、ひたすら「ほんかって!!」
おやつや晩御飯のリクエストも、その時読んでいる本に左右されていたと母に言われた。
たとえば『のんたんのおたんじょうび』だったかな?
これを読んだ時には、その中に出てくるノンタンクッキーを。
『おやゆびひめ』の絵本を読んだ時には、イラストに描かれてた木のお皿とスプーンでスープが食べたいと言って聞かず、結局木のお皿とスプーンを買わされたらしい。祖父が。
『おおきな森のちいさな家』を読んだ時に出てきた豚1頭丸ごと解体シーンで【豚のしっぽを串刺しにして暖炉であぶって食べる】ってのが美味しそうで美味しそうで、リクエストしてみた時は、さすがに秒速で却下されたけども。
今思うと、私の初引き寄せ体験も「本」だった。
あれは確か私が小学校2年生の時。
お誕生日には何が欲しい?と母に聞かれた私は、真剣な顔でこう言い放ったそうだ。
「本に埋もれてみたい」
一度でいい。私の体が埋もれてしまうほどの大量の本が欲しい。
それも読みごたえのあるやつ。
分厚くて重くて、本を持つ腕がプルプル震えちゃうとか最高。
だってそれだけ字が詰まってるんでしょ?長時間読んでいられるんでしょ?
まじ天国。
そして迎えた誕生日。
我が家に届いた3箱の大きな段ボール。
私の体が楽勝で埋まるほどの大量書籍のプレゼント。
今でもはっきり覚えてる。あの時ほど本気で神に感謝したことってない。
当時8歳になったばかりだったけど、本当にハッキリくっきり覚えてる。
その後、段ボールに乗っかって嬉しさのあまり雄叫びをあげたし、本を全部出してもらって埋めてもらったし、重すぎて身動き取れなくて苦しかったし、急激に興奮しすぎてその後しばらく放心して無言になって心配された。
わたしは超未熟児で産まれたからか、かなりのチビッ子だった。
「起こして~」と、兄に腕を軽く引っ張ってもらうだけで、しょっちゅう腕が抜けたし、小学校4年生くらいまでは学校も少なくとも半分近くは欠席だったし、そのへんの医者は大体トモダチだ。
だからこそ、本が好きだった。
だって本の中なら、私でも走れたから。寒くてもお外に出れたから。
子供のころには超絶不仲だった両親の毎晩の怒鳴り合いも、酒乱だった父の暴れる音も、本を読んでる間は全然耳に入らなかったから。
当時の私の記憶だとなんかすんごい大量の本ってイメージだったけど、大人からしたら、それ程の量じゃ無かったのかもしれない。
それでも嬉しかった。
ヒャッハーテンション引き寄せが得意なのは、この時の感情をベースにしてるからだと思う。今でも、こうして思い出しながら書いてるだけでGO TO HEVENだもの。
とまぁ、本への愛を叫ぶのはこの辺にして本題である。(長ぇよ)
私と母の共通点。
即座に(都合のいい)脳内ストーリーが紡がれ、その世界にどっぷり浸ることが可能だという点と好き勝手に自分ひとりの時間を満喫できるという点。
これはやっぱり長年の読書生活で培われたものだと思う。
母の妄想っぷりはひどい、じゃないスゴイ。
いくら私でも勝てる気がしない。
勝手に私の結婚式のためにエステを申し込んだりする。受けるのは私じゃなくて母。
なんか、いろいろ突っ込みたい。
出席する時の服装まですでに考えている模様。
私は彼からのプロポーズすらまだ受けていないのだが。
「いつでも引っ越しできるように」とやたら断捨離を勧めてくる。
脳内ではすでに孫までいるようで、贈り物をあれこれ考えているようだ。
私も脳内には大五郎とヴィルシャル兄妹が生息しているので他人のことを言えた身分ではないのだけれど、敢えて言おう。
頼む、落ち着いてくれ。
そして好きなことに割いている時間が多いという点でも共通している。
世間様から見たら、隙あらば本を貪り妄想世界へ羽ばたいて行こうとする、単なる困った母子である。
私や母はたまたま読書だったけど、別に何でも構わないと思う。
自分が心地よく居られるものであれば。
ただ、妄想力が刺激されるものの方が、より良い気はする。
母は一度も会社に勤めたことがない。
ひたすら自分の好きなことを夢中でやっていたら、いつの間にか名前が売れて、それで食べている。
特に悩みがないとはいえ、別に好きでもなんでもない会社勤めをしている私との差は歴然である。
そして私が絶対に勝てないなと思うのは、スルースキルの高さ。
シンデレラさんに匹敵するんじゃない?ってくらいのスルースキル力。
見えてない。聞こえていない。だって興味がないから。
父は職業柄、いわゆる出世争いというやつが激しい世界で働いていて、普通は夫婦一丸となって出世コースを勝ち取るのが一般的な世界らしい。
当然のことながら、そんなもんに一切興味がなかった母は、父の配属されている部署の名前すら知らなかった。心の底から出世にも父にも興味がないという事が伝わってくる。ちょっとひどい。
まぁ、死ぬほど険悪な仲だったし仕方ないか。
あげく「派閥争いに巻き込まれるのも面倒くさいから、1人で勝手にぽぽんと適度に出世してくんないかな。協力はしないけど」とか言い出し始めた。やっぱりひどい。
結果、本当にそうなっちゃったので、良いんだか悪いんだか。
そんな自由人の母は一人の時間が大好きだ。
作品を作り、珈琲を飲みながら本を読む。
夜はキャンドルを灯したお風呂に一人でゆっくり浸かるのが理想の生活だと、私が子供のころからよく言っていた。
自分専用のアトリエも書斎も、ウォークインクローゼット付の広い寝室も欲しいし、ハーブ畑も欲しい。家ごと建て替えたい。
仕事の幅も広げたいし、作家仲間とも頻繁に会いたい、大学時代の親友にも会いたい。海外旅行にももっと行きたい。っていうか一人暮らししたい。
そんな母の、愚痴とも妄想語りともとれる独り言を「へいへい」と聞き流してきた。だけど私は気づいた。
この人、ぜんぶ叶えてやがる…
そう、叶っちゃってるんである。
ぜんぶ。まるっと。理想以上の生活を送ってやがるんである。
羨ましすぎて殺意の波動に目覚めてしまいそうな程に。
思うに
■自分で自分の時間を存分に楽しんでる。(たまに周囲を巻き込みつつ)
■ネガティブなことが起きたとしても、「起きちゃったもんは仕方ない」といつまでも執着しない。寝ると忘れる。
■嫌いなひと・ものに必要以上に意識を向けない。(嫌いってことは素直に認めつつ)
見てるとこんな感じかなぁ。
思い返してみると、母方の血筋の人達は、たいがい自由人で趣味人で、なおかつお金持ちが多かった。困ったちゃんも多かったけども。
忙しく働いている人もいたけれど、そういう人は好きで好きで仕方がない仕事についている人ばかりだった。
いわゆる真面目にコツコツ系の人だって、自分の好きな分野でコツコツしてる人が多かったようにおもう。
…待てよ?
家族の中で、私がいちばん稼ぎが無いのは、好きなことを仕事にしてないからか?!
母にすら負けるってどーゆーこと!?
建物担当してる場合ちゃうわ!お金!お金ぷりーず!!
棚ボタな臨時収入もいいけど、やっぱりわたしだって稼ぎたい。
好きなことが読書しか思い浮かばないんだが、お仕事って何したらいいんだろう。
校正とか?書店員さんとか?
むーんと考え込んでみたものの、何も思い浮かばなかったので母に電話で聞いてみることにした。
「ねーねー、母的にしっくりくる私の職業って何?」
「無職。」
…聞いた私が馬鹿だった。