【ご報告】お散歩に行ってみた①
先日、タロットカードに脅されている気がしたので、大人しくお散歩に行ってみました。
ちゃんとスニーカーを買いました。
自分でスニーカーを買ったのは生まれて初めてです。
何故か一度だけ大して親しくもない相手からランニングシューズを押し付けられたことならありますが、買うのは初めてでした。
スニーカーを選ぶ基準、さっぱりぴーまん。
なるべくシンプルで大人っぽいものを…と思い店員さんに勇気を出して尋ねてみました。
「シンプルで着脱しやすくて靴ひもが無くて軽くて歩きやすいやつありますか?」
「どなたかへのプレゼント用ですか?お年を召された方がお好みになるのはこちらの方にありますよ」
介護用と思われた…
この時点でもう諦めて家に帰ろうかと思いました。
ヨロヨロしながら2件目へ。
とりあえず目についた手頃な値段のシンプルなものをいくつか試履き。とっとと終わらせてお家に帰りたい。
そんな私の気分を反映したかのように、購入したのはソール部分まで闇一色のダークネススニーカー。
まっくろ。
何はともあれ新たなアイテムを入手した私は、さっそく次の休日にスニーカー装備で妄想劇場の舞台となった遊歩道へ初上陸。
ココで私は妄想と現実との間には、越えられない壁がある事を悟った。
あぢぃ…
超絶あぢぃ…
遊歩道に一歩も足を踏み入れることなく即リタイア。
このクソ暑いなか直射日光浴びながら歩けるかボケェ!!!!
とキレッキレてんしょんで、とりあえず近くのカフェに避難。
至高のメガネ男子が遠い…
アイスコーヒー1杯で数時間粘り、外の熱気が少し冷めてきたかなという頃には、店員さんの私への視線もすっかり冷めきっていたように思う。
とりあえず、最高気温の時間帯はギリ過ぎているだろう時間に、意を決して遊歩道へ再チャレンジ。外に出てみると、幾分和らいだとはいえ、やはり暑い。
いや、待てよ。
さっきはあまりの暑さに我を忘れてしまっていたが、今から向かうところは【森林浴が楽しめる遊歩道】だ。きっと住宅街の中に比べて、体感温度は低いに違いない。
入り口部分はただの並木道って感じだったけれど、少し中に入ればきっと、鬱蒼とした森が出迎えてくれるはず!さすれば、こんな日光、恐るるに足らず!!
この勝負、もらった…!!!
陽当たり抜群。絶望。
両脇の竹林は涼しげなのに、私が歩く道は陽当たり抜群。
絶望。
一応日焼け止めも塗っていたし、日傘も差してはいた。
しかし、私は強い陽射しというものがことのほか苦手である。というか嫌いだ。
日照量が常にワースト3に入る県で生まれ育った私にとって、太陽は敵だ。
タロットで良く出るカードNO1は太陽だけれども、やっぱり敵だ。
北国の真冬に、それも記録的な大雪を観測した日に産まれたという雪女のような私にとって、誰が何と言おうと太陽は敵だ。
もういやだ。帰りたい。
どこかで離脱ポイントがあったら、即離脱しよう。
もう帰ろう。いまワンコが飛び出してきても、受け止めてあげられる心の余裕はない。
ついでに体力も残っていない。
そう決意を固めた私の隣を、背の高い男性が追い抜いて行った。
続く