【久々に】脳内ソロモン塾⑫どこまでいっても自分わーるど【ご降臨】
「そうだ、接骨院に行こう。」
長時間フライトにより、腰痛を発症したラオス帰りのひなおです。
こんにちわ。
ふと思いたって、ぽてぽて出向いた接骨院。
その入口に、幼子であれば確実に泣き叫ぶであろう謎のクリーチャーが描かれた看板が鎮座していたため、即座に立ち止まって回れ右。
うららかな昼下がり。
のどかな商店街。
そんな町の一角にたたずむ、接骨院。
その入口にッ!何故ッッ!!
トトロと仮面ライダーを足して2で割って闇属性をプラスしたような、合成獣の如き出で立ちのクリーチャーがいるんだよ!!!!!!
毛玉ボディとメカニック昆虫ボディのコラボとか誰得なんだよ!!!
なんの意図をもって、不気味さしか醸し出していない手書きイラストを看板いっぱいに描いたんだよ!!!!
光の消えた虚ろな目が怖いんだよおぉぉぉぉ!!!!
結局すごすご帰ってきた負け犬はわたしです。
腰がいたい。
「ということで負け犬なひなお」
「わーお、冒頭から悪意たっぷりだね、久しぶり!」
「久しぶりだよね?年単位で出番がなかったからね?」
「マジですんません」
「気にしてないけどね?ひなおの幸せが僕の幸せなんだから。ずいぶん幸せを満喫してたみたいだから?べつに?まったく気にしてないっていうか?」
「だからほんとごめんなさいいぃぃ!!!」
やはり久々のイケメンソロモン様との会話は、心が温まりますね。
心なしか、腰よりも胃が痛くなってきた気がしなくもありません。
「それで?今日はなに?」
「今日もクライアントさんとお話ししてたんだけども。感情の取り扱い方について悩む人って、やっぱり多いんだなあって。」
「ひなお、ぶっちぎりで劣等生だったもんね?」
「抉るなよ!執念深いにもほどがあるでしょう!」
「あっはっはっはっは?」
「疑問形で笑うな、くっそ腹立つ!!」
やはり久々のイケメンソロモン様との会話は(以下略)
「そこ大事にしよう?ってとこで無理したり粗末にしたりして」
「ああ(憐みの視線)」
「逆に、気にするなしってとこで後生大事に握りしめたり。」
「ああ(いっそ微笑ましいものを見る視線)」
「なんかむかつく!!」
やはり久々のイケメンソロm(以下略)
「感情を認めるとかいろいろあるけどさー。そもそも、その感情って事実に基づいたものなの?想像に基づいたものなの?ってとこからなんじゃないかなって」
「数年前のひなおに聞かせてやりたいね?」
「うっさいやい!とにかくさ、事実と感情がごっちゃになってる時にかぎって、感情優先して自爆する人って多いと思うんだよね、過去の自分も含めて!!!!」
「やけに力強い断言をありがとう」
なぜこんなにも軽やかに毒を吐けるのだろうか。
いっそ爽やかさすら感じる気がする(幻覚)
「味わい愛でるとか、感情に素直にとか、そーゆーのでますます悪化してない?とおもうのだよ」
「それ、そもそも味わい愛でれていないんだけどね?」
「え」
「だってそうだろ?味わい愛でるってのはさ、目の前の景色をありのままを味わい愛でるってことだよ。けどその場合、愛でてるのはフィルターのほうだろう?景色じゃなくてさ。」
「言われてみれば確かに。」
「自分が嫌いだ、なんていう人がよくいるだろ?最初から最後まで自分のことしか見えていないのにね?」
「耳とか胸とか、ついでに胃とかが痛いよ!?」
「感情を指針にするなら、下層の感情まで全部掘り起こすことだね」
「ああ、フィルターの基になってる部分を発掘ってことね」
「そうそう」
「わたし、それ面倒くさくて途中で飽きて寝るんだよね~」
「ひなおの世界からはシリアスさんが逃亡したからねぇ」
「コメディさんなら頻繁にご降臨なされるんだけどねぇ」
ちなみに、深刻さん・キッチリさん・ロマンスさんあたりも裸足で逃亡しました。
きっともう帰ってきません。
「ゆるふわさん・のびのび太さん・ラブコメさんがログインしました」
「実況すんな!?あとひとり概念以外のキャラ混じってんぞ!?」
真理。
「感情ジャッジしなくなると、逆にどんな気持ち抱えててもOKな気分になるとおもうんだけどなー」
「それこそ、あるがままだからねぇ」
「感情に支配されてた時には見えてこなかった第3の選択肢も出てくるよね」
「もっと自由になれる、そんな選択肢がね。」
「執着するんでも諦めるんでもない、第3、第4のの選択肢。そういうカードが増えれば増えるほど、どんどん自分が楽しめる可能性が広がっていくよね」
「ていうか、もともと存在してるんだけどね。ありとあらゆる選択肢。見えてなかっただけで。最初から、なんだって選択することができたんだよ。」
「だけどフィルターを、フィルター産の感情ばかりを愛でてているうちは…」
「うん、気づかないね。」
「うーわ、嫌だわそのえげつないラビリンス。」
「ひなおの場合、フィルターごと宇宙の彼方にぶん投げてから、まともに世界を見るようになってきたよね」
「ん?ああ、あれな。飽きた。めんどい。」
「安定のポンコツクオリティな回答をありがとう」
「黙り給え」
飽きっぽさにかけて絶対の自信を持っていますが、なにか。
何か一つのことをコツコツ続けることのみが正義とか、なにそれ美味しいの?
継続することでしか何かを築けない、気付けない。
これも思い込みであると、最近とみに思うのでした。
「結局どこまで行っても自分しかないっていう話になっちゃうんだよなぁ」
「まぁ、どこまでいっても自分しか経験できないからね」
「自分=世界とかよく言うじゃん。私そこまで重きを置いてないんだけどさ」
「小難しい話をされると眠くなります、と翻訳されたんだけど」
「黙り給え」
久々ご降臨のどエスで鬼畜、そこに痺れない憧れない我が脳内ソロモン様。
本日も安心安定のどエスクオリティ。
高品質・低価格。
罵倒力の落ちない唯一のソロモン。
「まぁ、ひなおの一部だからねえ」
「え?」
「え?」
・・・・なんかすごく落ち込んだ。