日々是妄想

読書が好き。食べることが好き。哲学が好き。引きこもりがちな私の日常。大体妄想中。

灰かぶりの下剋上〜王妃になるためには手段を選んでいられません〜

 

むかーしむかし、小さい頃に絵本で読んだ「シンデレラ」。

継母と姉二人にいびられながらも、優しい心を忘れなかった大人しく真面目で繊細な女の子が、魔法使いのおばあさんに助けられ、舞踏会へ。

そこで王子様に見初められ、初対面ながらイチャイチャ突入。

しかし無情にもタイムオーバーとなり、「やっべ!平民ってバレる!!」と大慌てのシンデレラ。うっかり片方の靴が脱げてしまうも構ってられません。逃げる逃げる。

しかしシンデレラにぞっこんの王子は、もはや脳内お花畑。

権力をフル活用し、執念でシンデレラを探し出し、めでたく結ばれHappy End。

私の中で、シンデレラってこんなお話でした。異論は認める。

 

小さな頃は、大して興味も示さなかったシンデレラストーリー。

だって、白雪姫のほうがモフモフ天国で心惹かれたし、親指姫のほうがツッコミどころ満載で楽しかったんだもん。

狼とのバトルに心躍った赤ずきんちゃん。

果てしない無茶振りが、いっそ清々しいかぐや姫

読んでいて楽しい絵本は他にもいっぱい、あったし。

 

だから、ディズニーのシンデレラだって見たことがなかった。

まして、続編があるという事なんて知りもしなかった。

 

あぁ、子供の頃に戻れるなら、あの頃の私をどついてやりたい。

この馬鹿ちんがっ!!と全力のハリセンをお見舞いしてやりたい。

 

シンデレラ。そう彼女こそ、ありとあらゆる童話に登場する「姫」の頂点に君臨するお方。まさにキング・オブ・プリンセス。いや、クイーンか。

 

 

話を戻そう。

 

 

先月のある熱帯夜、私はツタヤに行ったのです。

彼にディズニーランドに連れて行ってほしい私は「ディズニーに行きたい気持ちを高めてもらおう作戦」としてディズニーアニメを借りたいと主張。

その時、はじめて続編が3まで出ていることを知ったのです。

子供のころに読んだシンデレラなんてもう記憶の彼方だし、せっかくだったら3本とも借りようぜという事で、勢いで借りることに。

 

 冒頭の小鳥&ネズミとの戯れシーンをもきゅもきゅしながら観ていた私は、のちに戦慄する。そう、彼女の下剋上ストーリーは、すでに始まっていたのだ。

 

まずは王道ストーリーの「シンデレラ」。

大筋は、私の記憶の中のシンデレラと相違はない。

やっぱり継母&姉たちはイビリ根性全開だったし、王子の脳内はお花畑だった。

違ったのは、シンデレラ本人だ。

 

あれ、おかしい。

私の知ってるシンデレラが、こんな鋼鉄のハートの持ち主なわけない。

なんなんだ、あのスルースキルの高さ。

 

愕然とする私と彼。そして迎える王子とのハッピーエンド。

お妃になるにはタフさも大事なんだねと頷き合いつつ、続編も鑑賞。

 

 

 

・・・・・・・。

タフどころの話じゃなかった。

 

 

 

 

シンデレラ続編。

それは、彼女の野心と鋼の精神力とスルースキルとスタント能力の高さを、余すところなく堪能するべくして創られた物語なのではなかろうか。

 

 

シンデレラさん、歌います。

見晴らしの良い崖のようなところで歌います。

それはもう気持ちよさそうに。笑顔で。堂々と。

 

 

 

 

♪願った以上のものが欲しい~♪って。

 

 

 

 

ファッ!?

 

 

シンデレラ=継母と姉二人にいびられながらも、優しい心を忘れなかった大人しく真面目で繊細なおん・・・ガラガラガラ(崩壊音)

 

 

そう、シンデレラさんは野心家だったのです。

自分の欲望に限りなく素直で忠実。

 

 

シンデレラⅡで『私のやり方でやって見せるわ』的なセリフがあるのですが、その時の『my  way』の断言の力強さと言ったら…!!

 

シンデレラⅢでの彼女の強さはにいたっては、もはやチートです。

王子の見せ場も確かにあるのですが、それ以上に彼女の強さが半端ないので完全に引き立て役です。

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シンデレラさんは、決意します。

 

 

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シンデレラさんは、戦います。

 

 

 

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シンデレラさんは、諦めません。

 

 

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シンデレラさんがアンジ-に見えてきます。

トゥームレイダー借りたんだっけ?と何度か錯覚します。

 

 

シンデレラさんの自己肯定感、半端ない。

たぶん腕力も半端ない。

 

 

そして特筆すべきは、やはりスルースキルの高さ。

なんなのこの子、まじアイアンハート。

 

 

引き寄せ的に言えば、もうドンピシャあれです。

『欲しいものだけガン見する』を擬人化してドレス着せたらシンデレラさんです。

 

 

何をどう考えてももう無理ぽ、間に合わない。絶望。

そんな場面で親友のネズミ君に『これからどうする?』って聞かれたシンデレラさん。

満月をバックに笑顔で答えます。

『結婚式あげなくちゃ☆』

 

 

このスルースキルと不動の自己肯定感さえあれば、たとえ相手が魔法なんていうチート技を駆使してこようと、一切問題がないという事ですね。

さすが世界のディズニー。

カースト制度の最上階にネズミが君臨する世界なだけあります。

 

 

引き寄せがうまくいかない…とちょっと落ち込み気味の方は、一度シンデレラさんのチート級の強さを体験してみるのもいいかもしれません。

 

そして、声の限りに叫んでみましょう。

願った以上のものが欲しい!!と。

 

 

本日の題名の元ネタはここ↓

本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~

神に祈りを!!(グリコ)